今、コロナウイルスの問題で世の中は大きな変革を強いられています。全国に緊急事態宣言が出されましたが、誰もが非常時の対応を求められています。・経営が傾いている経営者やその企業の社員・蓄えに余裕がなく今後の生活に不安を感じている人・自分や家族への感染不安を感じている医療関係者・この状況でも出勤しなければならない社員・テレワークで仕事のスタイルがガラッと変わってストレスを感じている社員・・それぞれ立場は異なりますが、影響のない人などいない、まさに非常事態です。誰であっても日々このようなネガティブなニュースに触れていると、知らず知らずに気持ちは滅入ってきます。そして、現実的に色々な不安やストレスがありますのでうつ病などメンタル不調に陥るリスクは高まっているのは間違いないと思います。職場において部下や同僚がうつ病になることをどうやって予防するか、どうすればうつ病のサインを見つけられるか?私(代表)は以前にうつ病になったことがあります。それが弊社の事業をやる原体験となっています。私は残念ながら早期発見はできませんでした。うつ病は重度化すると、本当に立ち直ることには相当な時間と努力を要します。それは本人にとっても(当時の私にとっても)、周囲の人、雇用している企業にとっても大変なことです。社員のメンタルヘルス不調でお悩みならロコソルへなぜうつ病の早期発見は難しいのか?一番は本人が自覚を持ちにくい、持ちたくない病気だからだと思います。うつ病の特徴として、客観視できなくなるという大きなポイントがあります。視野がどんどん狭くなる、自分の悩みのとりこになり、同じ思考をぐるぐる繰り返す、出口が見えなくなる中でそれが病気によるものだと気づかず自責の念を強めていきます。また、まさか自分がそんな風になると思っていない自信のある人ほど自分の症状を認められないという悪循環に陥ります。上司は部下のメンタル不調に気づけるか?しかし、部下の不調サインを上司が気づくことを担わせるのはとても荷が重く、理不尽だと思います。私の場合、当時の上司はとても良い人でした。職場の上司の立場からすれば、部下のメンタル不調のサインに気づくこと、それは本当に難しいことです。もしメンタル不調ではないかと兆候を感じたとしても、専門家ではないので面談してもはっきりは分からないし、確信のない中で部下にどう接すればよいのか、どこまで言って良いのか迷ってしまいます。部下に限らず、同僚や上司にメンタル不調のサインを感じた場合も同様です。こちらの関連記事もご覧ください。「うつ病の人の接し方。職場でかける言葉、言ってはいけない言葉は?」どうすればメンタル不調のサインを見つけられるか?手始めの対策は、職場の勤怠をきちんと見ることだと思います。最近、突然の欠勤や遅刻が多い、といった勤怠の乱れが通常より目立つ場合は要注意のサインです。私の経験で言えば、必死で会社に行って平静を装っていましたが、どうしても会社に行けないということが複数ありました。今はテレワークを導入している企業も増えていますが、働いているのかどうか良く分からない勤怠管理では社員の心の状態も見えなくなりますので、要注意です。そして一番早期発見につながるのは、上司だけでなく、他の職場メンバーも含めて、皆が他の人を感度良く見ていること、そして誰かの不調サインが誰かのアンテナに引っ掛かった時、オープンにコミュニケーションできる環境だと思います。「どうしたの?最近、顔色悪くない?」といったおせっかいな人(失礼)は最近は少なくなっていますが、そういう人が職場には本当は必要だと思います。とはいえ何かとリスクを避けたがる世の中で、そういう人が希少化しているのが現実。私は外部の機関よりも、職場の中での社員の行動が最も不調サインの早期発見や予防の効果が高いと考えています。メンタル不調のサインに気づいた時は?どう支援する?もし部下など職場メンバーの不調サインに気づいた時は、1人で抱え込まずに社内の担当窓口に相談しましょう。そして、社内で協議した上で、必要であれば本人を産業医や病院にリファー(紹介)してください。本人の個人情報には配慮が必要ですので、限られたメンバーで情報共有してください。先述のように本人は病気の自覚を持っていないケースが多いので抵抗を示すと思いますが、上司も部下も、うつ病などメンタル不調は脳の病気で誰でもかかる可能性があるものだという認識を持ち、場合によっては産業医や病院に同行するくらいの姿勢で支援すれば心が動くと思います。その支援は後になって、本人から感謝されることになると思います。上司の立場からすれば、この貢献はあまり周りには理解されにくいことかもしれません。しかし、リスクマネジメントの対策からもダメージを最小限に食い止めるためにとても大切な対応です。うつ病などメンタル不調の最初の段階で重要なのは、医療機関で病気の進行を止めることです。社員のメンタルヘルス不調でお悩みならロコソルへこちらの関連記事もご覧ください。「ストレスチェックとは。企業が特に気をつけるべきポイントを紹介」