メンタル不調の原因とは?会社経営や部署マネジメントを任されている人のなかで、部下が休職退職することに悩みを持つ人はいらっしゃいますか。採用・人材育成を行う立場としては、「職場内で仕事ができなくなる」ことは防ぎたい、そのためにも面談時に悩みのサインに気づきたいところです。メンタル不調の原因はどこにあるのでしょう?そもそもなぜ部下は休職・退職をするのでしょうか。人それぞれですが、「会社組織内の人間関係の悩み」と「将来のキャリア・業務内容」という大きく2つの原因が考えられます。社員のメンタルヘルス不調でお悩みならロコソルへ人間関係の悩みを抱えている人間関係に悩みを抱えていることは退職・休職理由につながります。人間関係は相性があることが事実です。上司・同僚と仕事の進め方・接し方、伝え方のところでお互いの意見が合わない、コミュニケーションギャップがあるということもあります。これが定期的に続くと双方がお互いに対して不満をもつことにもつながり、上司と部下の関係ではパワーハラスメントが発生するリスクもあります。人間関係の悩みを職場で相談できずに、休職という選択をとり、最終的に退職の道を選ぶ人もいます。業務内容・キャリアの悩みを抱えている業務内容や今後のキャリアを考えて退職する人もいます。残業時間が多い、自らの強みや経験を活かすことができない、今後のキャリアに不安があるなどの理由です。悩みを伝えることができず、退職を選択する人もいます。上司はメンタル不調者のサインに気付けるか?では、企業では社員が休職・退職しないための対策は進んでいるのでしょうか。現在、経営者・上司と部下が定期的に「1対1の面談」を実施することで、休職・退職対策を行う企業が増えてきています(近年、1on1という呼び方も広まっています)。企業が「1対1面談」を実施する狙いは企業が「1対1面談」を実施するのは、経営者・上司が部下の話を聞き適切なフィードバックを行うことで、課題解決や人材育成などの様々な効果を期待しているからです。同僚に話すことができない悩み、今後のキャリアの方向性などについて、経営者・上司と個別に話をする機会を持つことができます。「1対1面談」で退職・休職を防げるかでは、「1対1面談」を実施することで、部下の退職・休職を防止することができるのでしょうか。前提として、「1対1面談」を効果的に実施すればとても有益だと考えています。しかし、なかなか成果が出てこないというのが多くのパターンではないかと思います。それはなぜか。部下が人間関係や業務内容・今後のキャリアの悩みについて経営者・上司に1対1の面談で伝える事はリスクでもあるからです。1対1の面談は時に評価面談と一緒に実施される場合があります。この場合、「人事権を持つ上司」を強く意識してしまい、自分への評価を気にして言いたいことを話せない、というのが部下の心理なのではないでしょうか。評価面談とは別であっても、部署の人数が多い、業務が切迫しているといった理由で短い時間で実施することも考えられます。この場合も上司が部下の抱える悩みについて十分把握できないこともあります。一方で上司にとっては業務量も増加、部下と面談することで心理的負担が増加する可能性もあります。直属部下が退職することで、上司のマネジメント能力について問われることがあるかもしれません。本来、「1対1面談」の実施目的は、部下の話を聞き適切なフィードバックを行う、課題解決や人材育成などを図ることです。しかし、「1対1面談」を実施することは、経営者・上司と部下、双方で時間的・心理的負担が発生します。結果としてサインを見抜けずに退職・休職の防止につながらない可能性があります。メンタル不調を防げ!職場での対応は?~部下の退職休職防止のために~本記事は、部下がなぜ休職・退職を選択するか、課題解決や人材育成等のために「1対1面談」を実施する企業があることに触れました。一方で、「1対1面談」の実施が、時間的・心理的負担を生じるリスクがあることにも触れました。では退職休職防止のために企業経営者・上司はどのような対策を行えばよいのでしょうか。管理者の面談スキルを向上する上司の心理的負担を減らすためには、上司の面談スキル、特に部下の話を聴く力を育成することが大切です。できているようでできていないことが多いですので、管理者研修で行うのも一案です。外部専門家に面談を依頼また、部下にとって上司には話しにくいことがあるとか、メンタルヘルスなど専門性を要する場合は、外部専門家との面談を設定するのも良いと思います。人事異動を実施して防止する人間関係やキャリアに悩み休職する部下は退職に向かうリスクがあります。しかし、採用選考・人材育成を進めた人材が退職することは避けたい場合、企業側の対策として、これまでの人間関係・業務内容を見直して人事異動をすることで、退職防止につながる可能性はあります。データ分析・活用を進めて防止する1対1面談は、経営者・上司が部下と直接話して進める面談です。しかし人間なので、個人の主観・感情が入る可能性もあります。そして社内の第3者が同席した場合も、社内のパワーバランスから部下が悩みを伝えられない可能性もあります。客観的に判断するためデータ分析・活用を進めて退職・休職防止につなげることも大切です。弊社ロコソルのサービスは、オリジナルのアプリによるデータを活用しながら、上司の時間と心理的負担を減らす支援をしています。社員のメンタルヘルス不調でお悩みならロコソルへこちらの関連記事もご覧ください。「健康経営に関する調査。企業・個人の意識はどう変化したのか?」