はじめに会社勤めをしていると、周囲とコミュニケーションをとって情報共有しながら仕事を進める。そんな場面がたくさんあると思います。しかし、情報共有は大切、徹底しようと言われても、実際にはなかなかうまくいかないのが現実かもしれません。「上司(または部下)が何を考えているかわからない」「情報共有が少なくトラブルが多い」など、上司と部下との関係構築で悩んだことがある方は少なくないのではないでしょうか。せっかく働くのであれば人間関係がよい職場で気持ちよく働きたいですよね。職場環境において、上司の影響は大きいものです。より良い職場にするためにも、今回は情報共有をしない上司の思考や対処法についてご紹介します。職場コミュニケーションにお悩みならロコソルへどうして情報共有をしないのか?そもそもですが、ホウレンソウが大切と言われている中で、どうして情報共有をしない上司が生まれてしまうのでしょうか。情報共有が十分でない上司の中でも、意図的に情報共有をしていないケースと、情報共有をしているつもりのケースの2パターンに分けられます。◆意図的に情報共有をしていない場合この場合には上司の考え方自体を変えないといけません。上司としても仕事で成果を出したい、出す必要がある、と考えている方が比較的多いかと思います。それなのに情報共有ができていないということは「必要性」や「意味」を感じていないことが想定されます。そのため、情報共有によるメリット/デメリットを理解いただき、考え方・行動を変えてもらうようにしましょう。メリットとしては「業務が円滑に回る」「上司の考え方を周囲も理解ができ大きくずれたやり取りが減る」「社内コミュニケーションが活性化して、風土面でもよい影響がある」など業務効率の向上、社風改善が見込めます。一方でデメリットとしては「想定していない業務が発生する」「上司と部下でコンセンサスが取れずトラブルが増える」「社内での信頼関係が構築できない」「ノウハウが属人化し、発展が遅くなる」などメリットと対極のことが想定されます。上司への指摘は部下からは話しにくいことも多々ありますので、社内雰囲気の観点からも第三者が介入して修正するのも一手でしょう。また、情報共有をしない上司の中には個人的な感情から特定の部下への情報を遮断しているケースもあります。その場合はパワーハラスメントにもあたりますので業務効率以前の問題です。その場合には会社として上記状況を是正する必要があるでしょう。◆情報共有をしているつもりの場合次に情報共有をしているつもりだが、周囲には伝わっていない場合を考えていきましょう。この場合の改善へ肝となるのは共有の手段と共有する情報の意味を伝えることです。情報共有を図るつもりがうまくいっていない事例をみていきましょう。・口頭では共有しているが、見える化できていない。これはよくある事象かと思います。上司も部下も人間ですので、「情報共有した、してない」の水掛け論になってしまいますね。情報共有のレベルが上司の気分次第となってしまうのも問題です。このようなケースにおいてはExcelやメールに加えて、グループウェアなど様々なツールによって、見える化を手助けする方法があります。加えて、ある程度どのような情報共有をするべきなのかの基準を社内でコミュニケーションを取って合意を図るのも大切でしょう。・情報共有の手間がかかりすぎる次にある程度情報共有の型は存在しているものの、情報共有方法が複雑だったり、使用ツールが複数あったりなどで、手間がかかってしまう場合もあります。「情報共有しないといけないけど面倒だな」と感じたことがある方もいらっしゃるのでないでしょうか。特にメールは必要なものと不要なものが日々膨大な量が入りますので、そもそも見ていない・気づいていないということも多々あります。そのような場合には「いかに手軽に」情報共有をするかが大切となってきますので、グループを簡単に作れて、返信負荷もメールより少ないチャットアプリは便利なツールとなっています。また、新たなツールは「使い慣れる」までのハードルがありますので、ITに慣れていない組織・上司の場合にはシステム導入担当の方が丁寧にフォローすることも大切になってきます。組織のITリテラシーや規模によっても適したツールや方法・課題感は異なるはずですので、目的に即したルール設定や社内コミュニケーションを取ることが大切です。・部下に共有する情報の意味が伝えられていない部下に情報共有するということは、これをやって欲しい、チームの一員として知っておいて欲しいなど、上司として色々な意図があると思います。しかし、部下に伝える内容がWhat(何を)だけになっていないでしょうか?それでは、部下は上司の言葉の真意を分からず、結果として期待したけどやっていない、共有したはずだけど忘れている、といった伝わっていない事態に陥るかもしれません。全ては無理ですが、大事なポイントを部下と共有する場合は、Why(なぜ)共有するのかということを伝えるよう意識してみてください。意味が通じることは部下のモチベーションアップにもつながります。情報共有を図って、円滑なコミュニケーションを情報共有をしない上司についてみてきましたが、上記以外にも個別の理由や背景もあるかもしれません。上司も人ですので、仕事がうまくいったり、周囲から信頼されている環境は心地よいはずです。上司としても部下や組織をマネジメントするにあたって方法やコミュニケーションの取り方に自信が持てないこともあるでしょう。上司自身が気づくことがベストではありますが、それだけに期待をすることは酷ですので、社内の他組織との管理者同士の学び合いや事例共有、第三者からも支援をすることで情報共有がされてコミュニケーションが活発な組織を作ることができるのではないでしょうか。職場コミュニケーションにお悩みならロコソルへこちらの関連記事もご覧ください。「部下のモチベーションをアップさせる方法。あなたはサポート役」