ご存知の方も多いでしょうが、「レンタルなんもしない人」っていますよね。依頼者から一緒にいて欲しいと依頼を受けるのですが、文字通り何もしないという(笑)もう2年前ですが、「レンタルなんもしない人」をドキュメント番組で見て、興味を持ちました。なんもしない人の需要ってあるの??っていう素直な好奇心から見たのですが、見終わった後なるほどーと唸ったというかなんというか。なんもしない人は30代の妻子持ち、ごくまっとうな人でした。ロコソルのホームページはこちらからその人をレンタルする人達は、料理をふるまいたい女性、釣りに付き合ってほしい男性、明日韓国に整形手術をする女性などなど。カラオケBOXで裏声で歌う「となりのトトロ」を聞いて欲しいという中年男性には思わず笑ってしまいました(笑)。このレンタルなんもしない人は透明な存在であり、透明ではない存在というか。そこに需要があるというのが盲点でした。必要としてレンタルしている人も特別な人とは思えませんでした。確かに孤立しがちな現代を象徴する需要と言えますが、僕はこれってもし昔でもツイッターのようなインフラ(このなんもしない人はツイッターで集客しています)があれば、意外と需要あったんじゃないか?とも思いました。なぜなら、なんもしない人をレンタルしている人は、孤独だからという理由以上に、自分の鏡を欲しているように見えたからです。人間はどこまで行っても、どんなにテクノロジーが進化しても一人では生きていけない、自分の鏡を通じて自分を奮い立たせたり、気づきをもらったりする生き物だからです。孤独はつらいけど、しがらみだらけの人間関係もつらい。時に鏡を通じて自分を見たくなる。そんな時に、束の間、透明人間ではないけど限りなく透明人間に近い「なんもしない人」の存在が必要になるのは、私にも何となくわかる気がしました。いやー、この「なんもしない人」って凄いこと考えたな。テレビ番組で興味を持ってから2年。本の出版やテレビドラマ化ととても注目を浴びていますね。おそらくこの「なんもしない人」が商売っ気を出したり、カリスマになろうとしたら、魔法は解けてしまうでしょう。ロコソルのホームページはこちらから