うつ病から回復していくためには、自分が主体的に様々なことに取り組んでいく必要があります。そして頑張ることと同様に、休むこともとても大事です。この記事ではうつ病の方が体験する「休んでいいのに休めない」状態がどういうものなのか、どうすれば心を休めやすくなるのかについて書いていきます。社員のメンタルヘルス不調でお悩みならロコソルへ「休むこと」が難しいうつ病では急性期の患者は休むことがほとんどですが、回復期の方は頑張ると休むのメリハリが大事だと思います。でも、気を楽にして休むということ自体、うつ病の方にとっては結構難しいことなのです。例えば、休むことで最も大切な睡眠をとっても、脳が興奮状態にあるからなかなか休むモードにスイッチが切り替わってくれません。そして後悔や怒りや焦りなど色々な負の感情が沸き上がってきて、気持ちもなかなか静まりません。そこまでではないにしても、あの時こういえばうまくいったかも・・・など、頭でグルグル考えて眠れない感覚は分かると思います。うつ病では文字通り、この状態が病的に継続して現れます。そして、うつ病以外の精神疾患でも似たようなところがあると思います。散歩の効果この「休めない」に対する一つのアプローチとして、「できる範囲でいいから何か行動する」ことをお勧めします。ご本人が思いつくことをやってみればいいと思いますが、私のお勧めは散歩です。運動にもなりますし、五感を使って歩いてみると、太陽の光を感じたり、空気の匂いを感じたり、街のざわめきを感じたりして癒しになります。気持ちもわずかかもしれませんがリフレッシュされ、明るくなります。体力を戻すためにウォーキングマシンで歩くというのでも意味はありますが、やはり外に出て五感を使って歩いて欲しいです。鈍っている感性が呼び起こされるからです。 もしかしたら、病気であることに引け目を感じる、あるいはすっぴんのまま外に出るのはちょっと・・・という方もいるかもしれません。そんな時は帽子をかぶったりするなど工夫をして堂々と外を歩いて欲しいです。本当に自分が思うほど人は自分のことを気にかけていないものです。外を散歩して、図書館でちょっと雑誌でも読んで帰るとかもいいかもしれませんね。 できる範囲で何か行動するここまで頑張る路線のことを書いてしまったかもしれませんが、これが休むことの一つの秘訣なのです。一日の中に何かしら充実することがあれば、それが精神の充実や安定に繋がるし、体も疲れるし、結果として休めることに繋がると思います。 人間の悩みに対する解決法の一つに忙しくするということがあります。悩む時間がなくなる位に忙しくすれば悩むヒマがないし、時間が経てば意外と何でこんな事で悩んでたのかな?ということも結構あります。現在うつで苦しんでいる方は忙しくするまではさすがに無理ですが、「何か行動する」ことはできるはずです。ちょっといけそうかも。そう思ったタイミングでぜひ行動に移してみてくださいね。社員のメンタルヘルス不調でお悩みならロコソルへこちらの関連記事もご覧ください。「うつ病は治るのか?回復と再発防止に必要な心構えとは。」