「社員の主体性を高めたい。」「社員に主体性がない、どうしたらいいか。」社員の主体性を高めるにはどうしたらいいかとお悩みの経営者は少なくありません。そこで今回は・主体性とは・社員に主体性がない原因・社員の主体性を高める3つの方法この3つについてご紹介します。ご自身の会社で社員の主体性を高め、活気ある職場環境を作るための参考になさってください。エンゲージメントを向上したいならロコソルへ主体性を高めたい経営者の本音社員の主体性を高めたいと思っている経営者の本音はこんなところでしょうか。・自分があれこれ指示しなくても、社員が積極的に仕事を進めてほしい。・職場を活気付けることで、社員のやる気を高めたい。・社員のモチベーションアップから、業績アップにつなげたい。自分があれこれ指示しなくても、組織がうまく回って業績がアップするのが理想的ですね。そのためにはまず、主体性とは何かを理解しておきましょう。主体性とは?今は協調性より主体性が求められている主体性とは自ら考え選択・行動し、その結果に自分で責任を取ることです。自分で選択し行動した結果が、期待通りにならない、失敗する可能性もあります。つまり主体性を持つことには大小の差こそあれ、リスクがともなうのです。ですが主体性を持って行動した結果は必ず自分自身を成長させ、自信につながっていきます。だからこそ、ビジネスの場では主体性が求められているのです。経団連が毎年行っている「新卒採用に関するアンケート調査結果」で選考にあたって重視した点について、2009年以降、2018年まで連続で第2位になっているのが今回のテーマ「主体性」です(1位はコミュニケーション能力)。それまでは「協調性」の方が上回っていましたが、ここ数年は下降傾向にあります。もちろん会社という組織で仕事をしている以上、協調性も大事な要素です。ですが日本人には元々の性質として、協調性は備わっているのでは、と思います。つまり、わざわざ強要しなくても「周りに合わせよう」とできるのが日本人なのではないでしょうか。今まで私たちは幼稚園から始まり小学校、中学校、高校と、幼少期から青年期まで集団生活が続くなかで「友達と仲良くしましょう」「みんなで協力しましょう」と教えられ、自然と協調性を学んできました。ですが近年はグローバル化や働き方改革が進み、個性を大事にする考え方が少しずつ浸透しつつあります。こうした背景を受け、企業でも以前より「主体性」を発揮できる人材がより求められています。とはいえ、社会人になって急に主体性を発揮できる人はまれです。つまり、企業側にも主体性を育てる「教育」が必要と言えるでしょう。従業員に主体性がない原因を探るではなぜ従業員に主体性がないのか、その原因を探ってみましょう。①企業理念や経営者のビジョンが伝わっていない会社には企業理念があり何らかのビジョンがありますが、こうした経営者の想いが、社員にきちんと伝わっていないケースも。しっかりとした企業理念を定めていない企業もあり、これは大企業よりも中小企業に多い傾向があります。また企業理念を掲げているのに伝わらない原因として「企業理念が複雑で分かりづらい」「項目が多すぎて覚えられない」という従業員側の声も。企業理念を理解していない従業員は仕事を「やらされている」と感じ主体性が発揮されません。社員に伝わりやすくするには、企業理念が自分ごとになることが重要です。企業理念が自分の仕事や価値観とつながるための機会を考えてみてはいかがでしょうか。単に朝礼で企業理念を棒読みするだけでは自分ごとにはなりません。②働く環境に不満や不安がある毎日顔を合わせる人や働く環境に不満や不安があるのに、悩みを打ち明ける相手もいなかったらどうでしょう?これは仕事をする以前のことかもしれませんが、軽視できない問題です。社員が自分の強みを発揮し意欲的に仕事に取り組むには、安心して働ける職場環境でなければなりません。何かあったときに相談できる相手がいる、社員同士が本音を言い合える、そんな職場は活気があり個々の主体性も発揮しやすくなります。なかなか社員の本音を引き出しづらい場合は、専門家の力を借りるのも良いでしょう。③指示や口出しをし過ぎている入社したての新入社員はまだ右も左もわからず、上司や先輩がいろいろと世話をやくことが多いでしょう。ですが、いつまでも子供のように扱っていては主体性が育ちません。社員も、任された仕事は自分で考え自分の責任で成し遂げたいと思っています。気になって途中で口出しや手をされたら、気分を害するでしょう。ミスやトラブルを想定したうえで仕事を渡し、最後まで本人を信じて任せて見守ることです。自ら考え行動できる人材育成の手法について、こちらの記事でも紹介しています。企業にとって重要な人材育成4つの手法、3つの目的主体性を高める3つの方法原因をふまえたうえで、社員の主体性を高める方法をご紹介します。①仕事が自分ごとになるようにする自分のやっている仕事が、最終的には企業の業績アップにつながっている、という意識を持たせることは大事です。そのためには、仕事の流れをきちんと伝えること。一部分だけを切り取って与えるのではなく、任せる仕事の理由や目的まで理解させましょう。目標設定に社員の意見を集める参加型の方式を取る企業もあります。会社の目標に自分の今やっていることが関わっている、と分かれば仕事が「やらされている」から「自分ごと」に変わっていくでしょう。②個人の夢や目標を育てる会社に企業理念があるように、個人にも価値観や目標が必要です。車や家を購入したい、旅行にいきたい、といった目標のために仕事を頑張る社員は多いはず。大事なのは、個人の努力が会社の業績につながり、自分の生活にも関わると理解させること。日々の仕事に追われて自分自身と向き合う時間がなかなか取れないことも。仕事の目標設定と合わせて個人の目標(やりたいこと)を引き出すのも、主体性を育てるのに役立つ要素のひとつです。③人の前に立って話す機会を作るこれは筆者の体験談なのですが、以前働いていた企業では、週に1回、朝の朝礼で社員が前に立って3分間スピーチをする機会がありました。部長も新入社員も分け隔てなく全員参加(ただし強制ではない)、テーマは仕事以外のことに限定というルール。参加は強制ではないにも関わらず、辞退する人は一人もいませんでした。たった3分ですがみんな自分の趣味や体験談などを、楽しそうに話していたのを覚えています。仕事には関係のないことですが、テーマを自分で決め話す内容を考え、そして人前で話して相手に伝えるというこの行為は、主体性を育てるのによい機会だったと感じます。まとめ社員の主体性を高める方法をご紹介しました。社員が安心して働ける職場環境を整え、仕事を自分ごとととらえ目標に向かって取り組むことは、主体性を高め一人ひとりの意識改革につながると思います。ご自身の会社でも主体性を高めるために、取り組んでみてはいかがでしょうか。ただ、企業としてあれこれ対策を講じてみたものの、あまり効果が見られない。上司や先輩にはなかなか面と向かって本音が言いづらいという人も少なくないはず。そんなときは専門家に相談してみてはいかがでしょうか。社員の本音を引き出すことで、社員の主体性がない原因や取り組むべき課題が見えてくることもあるでしょう。ロコソルでは、社員が自分から動かない、ぶら下がり社員が多いといったお悩みにも対応しております。エンゲージメントを向上したいならロコソルへ