社内で情報共有がうまくいかないと感じている経営者の方へ。今回はこちらの2つを紹介します。・情報共有がうまくいかない原因・情報共有の円滑化を図る方法ご自身の会社で情報共有を円滑化するヒントになさってください。職場コミュニケーションにお悩みならロコソルへ情報共有がうまくいかない原因はじめに、情報共有がうまくいかない原因を探ってみましょう。①情報共有ツールが使いこなされていない近年のDX化の動きにともない、新たに情報共有のツールを導入した企業も多いはず。それなのに情報共有がうまくいかないケースも見受けられます。下記は「IT の導入・利用を進めようとする際の課題」を表した図です。「コストが負担できない」と「導入の効果が分からない、評価できない」に次いで、「従業員がITを使いこなせない」が約2割と続いています。他に、「IT導入の旗振り役に務まるような人材がいない」も上位に挙がっています。導入に際して人材面が課題と言えます。「中小企業白書2018」より引用対策の1つとして考えられるのが、情報共有におけるルール作りをすること。情報共有のツールを導入しても「ご自由にお使いください」では、一部の積極的な社員だけが発言する可能性が高いです。それでは情報共有に偏りが出てしまいますね。情報共有のツールを導入する際は、フローチャートを作る、デイリー・ウィークリーと報告の頻度を定めるなど、何の情報をどのように共有するかルールを定めておきましょう。社内で日常的にやっている業務と紐づけるのがポイントです。②情報共有に必要性を感じない情報共有することに必要性を感じない社員もいます。自分の業務の進捗や課題などを共有すると、周りからアドバイスしてもらえたり、自分では知り得なかった気づきがあったりするものです。ただ、なかにはこうした情報共有のメリットを理解していないことも。また、仕事のミスを上司に知られて怒られるのを恐れているケースもあります。実際には、失敗こそ早めに報告して支持を仰ぐことで、損失を抑えられます。このように情報共有のメリットをきちんと理解させれば、社員も自分ごととしてとらえることができます。情報共有のメリットを伝える良いタイミングの一つは、社員がミスをしたりうまくいかなかったりした時です。ミスをした直後は誰でも反省し、今後はそうならないように改善しようと思っています。上司や同僚へこまめな報告や連絡をしておけば、ミスが起こる前に周りが気づいて指摘してくれるかもしれない、とわかれば、情報共有の必要性を感じるでしょう。そして、上司のような報告や連絡をしてもらう立場の人は、部下に対して否定から入ると誰も報告や連絡はしてくれなくなりますよ。③情報共有をしない上司がいる組織内で上司にあたる人間が情報共有をしないケースもあります。人間関係をこじらせる不安など自社内での解決が難しい場合は、直属の関係性がない社員や第三者に介入してもらうのもいいでしょう。情報共有をしない上司についてこちらの記事で解説しています。「情報共有しない上司?社内で情報共有を図る目的と方法」情報共有の円滑化を図る方法ここからは、情報共有の円滑化を図るコツについて解説します。情報共有に有効的なツールを活用する最近は、無料でも性能の良いビジネス向けのツールがたくさんあります。ツールを情報共有に活用するのもひとつの手です。社員の考えや気持ちも大事な情報として共有するツールを導入し、社員が平等に情報共有できる体制を整えたら終わりでしょうか?共有すべきものは仕事のデータだけではありません。社員ひとりひとりの気持ちや考えも大事な情報ととらえてみてください。「自分のアイデアを提案したい。」「職場の人間関係に悩んでいる。」「組織の体制に不満に思うことがある。」こうした気持ちを誰かに聞いてほしい、話したいと思っても、職場がピリピリしてそんな雰囲気ではないと感じたり、テレワークでわざわざメールや電話をするのは気が引けると感じていたりする社員がいるかもしれません。データの共有はツールで改善できる部分もありますが、気持ちの共有はツールまかせではうまくいかないでしょう。ご自身の会社は、若手、ベテランにかかわらず雑談のしやすい雰囲気作りはできているでしょうか?雑談のしやすい職場は、社員自ら考えを発言しやすく、情報も共有されやすくなります。気分転換レベルの適度な雑談は仕事の生産性を高めることになります。そのためには、会社で何らかの「場」を設定することが大切です。例えば、社員食堂はそういう場になり得ます(今はコロナの問題がありますが)。近年は肩身が狭い、たばこ部屋も雑談を生む場として有用だと言えるでしょう。まとめ情報共有がうまくいかない原因と円滑化するコツを紹介しました。社員ひとりひとりが情報共有に必要性を感じ、自らコミュニケーションを取れるようにするためには、まず環境を整え、誰もが実践しやすいルールを策定することが大切です。そしてデータだけではなく、考えや気持ちの共有も忘れずに。とはいえ、先輩や上司にはなかなか本音を話しづらいと感じる社員もいます。そんなときは専門家の力を使って、ご自身の会社でも情報共有を円滑化するために策を講じてみてはいかがでしょうか。職場コミュニケーションにお悩みならロコソルへこちらの関連記事も是非ご覧ください「ハラスメント2021年最新版。その定義と企業に義務化された対策とは」