働き方改革により、私たち日本人の仕事に対する姿勢や労働環境は日々、変化しています。また急速な少子高齢化の影響で人材の確保に課題を抱える企業も少なくありません。従業員が「働きがい」を感じながら、長く働き生産性を向上できるように、企業側の努力も求められる時代です。この記事では、働きがいのある職場の特徴やメリットについて解説します。エンゲージメントを向上したいならロコソルへ働きがいとは?「働きがい」という言葉に明確な定義はありません。人それぞれ、働きがいの感じ方は異なるからです。働くことによって得られるさまざまなモノ・気持ちを代償に、働きがいがある、という言葉はよく使われます。働くことによって得られるものには、給料や人事など目に見える形のものもあれば、仕事に対する手ごたえや達成感など無形のものもあります。人が働きがいを感じるのはどんなときでしょうか?従業員が企業に属して働く場合、こうしたモノや気持ちが得られることにより「働きがいがある職場」だと感じるでしょう。働きがいはSDGsの目標にも掲げられているSDGs(Stainable Development Goals=持続可能な開発目標)とは、国連加盟国がよりよい世界を目指すため、2030年までに達成する、とかかげた世界目標です。そのSDGsの17のゴールのなかに「働きがいも経済成長も」という以下の目標があります。“2030年までに、若い人たちや障害がある人たち、男性も女性も、働きがいのある人間らしい仕事をできるようにする。そして、同じ仕事に対しては、同じだけの給料が支払われるようにする。”SDGs CLUB_SDGs17の目標『8.働きがいも経済成長も』(公益財団法人 日本ユニセフ協会)年齢や性別、住む場所や障害の有無にとらわれず、どんな人でも働きがいのある人間らしい仕事ができ、経済成長を進めていこう、という目標です。SDGsがひとつのきっかけとなり、世界中そしてここ日本でも「働きがい」が注目を浴びています。働きがいと働きやすさは別働きがいと働きやすさ。言葉は似ているものの、意味は異なります。本記事では以下のように定義分けします。働きがいとは「働きがいとは?」の章で述べたとおり、働きがいとは、働くことによって得られる何らかの結果や気持ちの変化などをさします。昇給や昇進など目に見えるものと、仕事に対するモチベーションのアップ、達成感、成長意欲など心や気持ちなど目に見えないものがあります。いずれも働くことが先で、その結果、得られるものが働きがいといえるでしょう。働きやすさとは働きやすさは快適に働けるかどうか。たとえば職場環境、就労条件などが挙げられます。どちらかというと、働く前から仕事を提供する側により用意されている、取り決められているものが多いです。働きがいと働きやすさの両方を実現する働きがいと働きやすさ、どちらが重要といった決まりはありませんが、両方を実現するのがいいでしょう。人手不足や人材の定着に課題を抱える企業では、従業員に少しでも長く勤めてもらいですよね。ところが近年では簡単に転職する人も少なくなく、働きがいが感じられない、働きづらいと感じれば離職につながるリスクが高まります。では次に、働きがいのある職場とはどんな特徴があるのか見てみましょう。働きがいのある職場の特徴働きがいのある職場のおもな特徴を5つ紹介します。① 従業員と企業の信頼関係が築けている従業員が自分の属する企業を信頼し、安心して働けることは、働きがいのある職場において必要不可欠な要素といってもいいでしょう。またそれと同様に企業が従業員を信頼しているのも大事な要素です。従業員の一人ひとりの特性や可能性を見出し、能力を発揮できるような配置、適正な評価をおこなうことも信頼関係の構築につながります。② 周りの上司や仲間との連帯感がある職場で上司や仲間との連帯感が感じられることも大切です。自分はこの組織(部署)の一員、という帰属意識が高い人ほど、部署の目標や課題にも主体性を持って取り組めるでしょう。逆に帰属意識が低いと、疎外感や孤独を感じたり、居場所がないと感じたりすることもあります。③ 努力や結果が認められる自分の頑張りや業績がきちんと認められると、また次も頑張ろう、と意欲の向上にもつながります。ただし、自分の成果に対して、周りや上司へのアピールが得意な人とそうでない人がいます。努力や結果が平等に公正に評価され、報酬や昇進につながるよう、定期的な制度の整備や見直しも大切です。④ 成長意欲があり実感できる従業員に成長意欲があり、成長を実感できることも働きがいのある職場の特徴のひとつです。その際、社員個人のキャリアビジョンの構築や個々の能力にあった業務の割り振りをおこなうことも大切です。能力をはるかに超えた無理難題を押し付けても負担に感じてしまいます。逆に簡単すぎると、時間や能力を持て余してしまう結果に。一人ひとりが成長できる職場づくりを目指しましょう。⑤ 心理的安全性が保たれているご自身の会社では、従業員の役職や年齢を問わず、気兼ねなく自分の気持ちが話せる雰囲気はありますか。こうした職場の雰囲気を、心理的安全性といいます。心理的安全性が保たれている職場では、安心して個人が自分の意見を発言でき、働きがいを感じやすくなります。それが結果的に新たなイノベーションにつながります。業務を粛々とこなすことも大事ですが、ときには手を休めて、従業員同士、雑談を楽しむ時間を持ってみてはいかがでしょう。働きがいが企業へもたらすメリット働きがいが企業へもたらすメリットを2つ紹介します。① 人材が定着しやすくなる働きがいのある職場は、従業員のモチベーションアップにもつながります。モチベーションが維持できると、より企業への愛着や帰属意識が高まりやすくなります。どんな仕事でも大変なことや悩みはありますよね。こうしたとき、やりがいを感じる職場というのは、仕事の大変さや悩みがあっても「この会社で頑張りたい」と離職や休職を思いとどまるひとつの理由になるはずです。よって人材の定着にもつながるでしょう。② 業績アップにつながる仕事の意欲が高く維持できている従業員は、もっと会社に貢献したい、成長したい、という気持ちが育ちやすくなります。従業員が主体性を持って業務に取り組むと、業務効率も向上しやすく、結果的に企業の業績アップにもつながるでしょう。さいごに働きがいのある職場の特徴や、メリットを紹介しました。働きがいの感じ方は人それぞれです。紹介した5つの要素を満たし、働きやすい環境も整え、従業員一人ひとりが「働きがい」を感じられる職場づくりを。従業員のモチベーションアップや職場環境の改善に課題を抱えている方は、専門家を頼ってみるのもおすすめです。紹介した内容を参考に、働きがいのある職場、企業へと成長していきましょう。エンゲージメントを向上したいならロコソルへ